ホームページ制作会社に「作って終わり」にされた中小企業が次にやるべきこと

Webマーケティング

本記事はプロモーションを含みます。

ホームページを公開した後、更新の依頼をしても返信が遅い、不具合を報告しても対応してもらえない、という状態が続いている会社もあるでしょう。「もう縁を切りたい」と感じつつも、乗り換えの手間やコストを考えると動けずにいる、というケースです。

このとき大切なのは、感情のまま「もう頼まない」と決めてしまう前に、自社の状況を正確に把握することです。契約内容によっては、著作権やデータの扱いが自社の思っている通りになっていない場合があります。

この記事では、まず確認すべき4つのチェック項目と、そのうえで「継続」「乗り換え」「自社運用への切り替え」のどれが現実的かを判断する方法を整理します。

制作会社に何度も連絡しているのですが、返信がなくてもう限界です

その気持ちは分かりますが、まず著作権やドメインの管理状況を確認してからの方が、次の一手を間違えずに済みますよ

まず現状を把握する――感情で動く前に確認すべき4つのこと

制作会社との関係をどうするか判断する前に、以下の4つを確認してください。

著作権・データの所在
ホームページを構成するデザインやコンテンツについて、契約内容によっては著作権が自社ではなく制作会社側に残っている場合があります。この場合、乗り換え先が既存のデザインやコンテンツをどこまで利用・改変できるかは、著作権の帰属だけでなく、契約上の利用許諾の範囲によっても変わります。契約書に著作権の帰属と利用許諾の範囲が明記されているか確認してください。

ドメイン・サーバーの管理状況
ドメインやサーバーの契約・登録・管理を制作会社に任せているケースがあります。この場合、変更や移管の際に制作会社の協力(登録者情報の確認、管理権限の引き継ぎ等)が必要になることがあり、関係が悪化している場合は特に支障になります。まずは契約者・ドメインの登録者・実際に管理を行っている事業者が誰になっているかを確認してください。

契約内容(保守契約の有無・範囲・解約条件)
保守契約が現在も有効かどうか、有効な場合はどこまでの範囲を対象としているか、解約する場合の条件を確認します。契約書や見積書に解約条件が明記されていない場合は、まず書面で問い合わせることになります。

困りごとの性質
「対応が遅い」程度なのか、「何を送っても返信がない」というレベルなのかによって、取れる選択肢が変わります。ここまでの依頼内容と、実際に滞っている期間を整理しておくと、次の判断がしやすくなります。

3つの選択肢――継続・乗り換え・自社運用

現状を把握したうえで、選択肢は主に3つに整理できます。

継続する(依頼の仕方を見直す)

連絡自体は取れる、対応が遅いだけ、という場合は、依頼方法を見直すという方法もあります。例えば、依頼内容を書面で明確に残す、対応期限を事前に確認するといった方法です。一方、何を送っても反応がないという状態であれば、この選択肢は現実的でなくなる可能性が高いといえます。

乗り換える

新しい制作会社に切り替える方法です。著作権やデータの所在に問題がなければ選びやすい一方、著作権が現在の制作会社側にある場合は、交渉が必要になる可能性があります。また、乗り換え自体にコストが発生する点も踏まえておく必要があります。

乗り換え先を探す際、複数の制作会社に個別に連絡して回るのは手間がかかります。一括.jpのようなサイト制作会社の一括見積りサービスを使えば、条件を一度入力するだけで複数社にまとめて問い合わせでき、比較検討の負担を減らせます。

自社運用に切り替える

社内の担当者がCMSを使って更新・管理する方法です。社内でCMSを扱える体制を用意できるかどうかが、この選択肢を検討する際の確認事項になります。

選択肢向いている状況注意点
継続(依頼方法の見直し)連絡は取れる、対応が遅いだけ何を送っても反応がない状態では現実的でない
乗り換え著作権・データの所在に問題がない著作権の交渉が必要になる場合がある、コストが発生する場合がある
自社運用への切り替え社内にCMSを扱える人材がいる、または育成する余地がある対応できる人材がいない場合は選びにくい

どの選択肢が現実的かは、前章で確認した4つの項目の結果によって変わります。例えば、著作権もデータも自社にあり、対応が遅いだけであれば、まずは依頼方法を見直す継続が選択肢に入ります。一方、著作権が制作会社側にあり、連絡も取りづらい状態であれば、権利関係の交渉や情報の取得に時間がかかりやすく、乗り換えや自社運用への切り替えを検討する際に準備すべき事項が増えることになります。

乗り換える場合に必要な実務

乗り換えを選ぶ場合、以下を準備・確認しておくと進めやすくなります。

  • サーバーのID・パスワード・契約状況
  • ドメインのID・パスワード・契約状況
  • ホームページのデータ(HTML、CSS、画像等)
  • CMSのID・パスワード・管理状況

これらの情報を、今の制作会社から取得できるかどうかも、現状把握の一部です。取得が難しい場合は、まず契約内容を確認したうえで、必要な情報やデータの引き渡しについて制作会社に書面で確認することになります。

なお、乗り換えでは、新しい制作会社への依頼費用やデータ移行の手間など、コストが発生する場合があります。「今すぐ縁を切りたい」という気持ちだけで判断せず、実際にどの程度のコスト・期間がかかるかを新しい制作会社に確認してから進めることをおすすめします。

自社運用に切り替える場合

社内にCMSを扱える人材がいる、または育成する余地がある場合、自社運用への切り替えも選択肢になります。ただし、どこまでを自社で担い、どこからを外部に依頼するかという判断は、更新頻度や社内リソースによって変わります。この判断基準については、公開後の運用体制そのものを扱った記事で詳しく整理していますので、あわせて確認してみてください。

自社だけで判断が難しい場合

著作権の交渉が必要になりそうな場合や、乗り換え先の選び方に迷う場合など、自社だけで判断するのが難しいケースもあるでしょう。

このような場合、現状の契約内容の確認から乗り換え先の選定まで、外部の専門家に相談するという選択肢もあります。

まとめ

制作会社との関係に不満があっても、感情だけで「もう頼まない」と決めるのは避けたいところです。著作権・データの所在、ドメイン・サーバーの管理状況、契約内容、困りごとの性質。この4つを確認しておくと、継続・乗り換え・自社運用のどれを検討すべきか、判断材料を整理しやすくなります。

まずは今の契約書や見積書を手元に用意し、著作権とドメイン・サーバーの管理状況がどうなっているかを確認するところから始めてみてください。

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