AI導入を外注する際の費用相場はどれくらいか(ツール導入とAI開発の違い)

AI導入

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AI開発を外注しようと考え始めたものの、「結局いくらかかるのか」がつかめず、複数社に相談すべきか迷っている会社もあるでしょう。実際に見積もりを取ってみたら、会社によって金額が大きく違い、どれが妥当なのか判断がつかない、ということもあります。

AI開発の費用は、企業規模や開発方式によって大きく変わります。この記事では、初期費用の目安と、見落とされがちな運用・保守費用、そして補助金という選択肢について整理します。

見積もりを2社に取ったら金額が全然違って、どっちが妥当か分かりません

初期費用だけを比べていませんか?運用費用まで含めた総額で見ると、評価が変わることがありますよ

なぜ「AI導入の費用」は一言で言えないのか

AI開発の費用は、主に「開発方式」と「利用規模」によって変わります。

既製のAIツール(ChatGPT等)をそのまま使う、あるいはノーコードツールで簡単な自動化を行う場合と、自社のデータ・業務フローに合わせて一から開発する場合とでは、必要な工数がまったく異なります。既製ツールと独自開発の違いについては、別記事で詳しく整理しています。

また、社内の一部門だけで使うのか、全社で使うのかによっても、必要なシステムの規模や運用体制が変わります。「AI導入はいくら」と一括りにできないのは、この2つの変動要因があるためです。

初期費用の目安(企業規模・開発方式別)

ある企業が公開している情報では、企業規模と開発方式によって、初期費用はおおよそ次のように分かれるとされています。

企業規模開発方式初期費用の目安
従業員10名以下ノーコード・SaaS中心10万円台〜50万円未満
従業員10〜50名程度パッケージカスタマイズ50万円〜100万円未満
従業員50〜100名程度中規模スクラッチ開発100万円〜300万円未満
より大規模本格スクラッチ開発1,000万円を超えるケースもある

ただし、これは一企業が公開している目安であり、業界全体を保証する統計ではありません。あくまで自社の規模感に近いレンジを把握するための参考として使ってください。また、同じ規模でも、要件定義の深さやデータ整備の状況によって金額は変動します。

見落としがちな運用・保守費用

初期費用だけを見て予算を組むと、運用が始まってから想定外の費用に驚くことがあります。AI開発では、初期費用とは別に、継続的な運用・保守費用が発生する場合があるためです。

別の企業が公開している情報では、運用費用は利用規模によって次のように分かれるとされています。

  • PoC・試験運用規模:月10万円以下
  • 部門展開規模(20〜50名程度が利用):月10万円〜100万円
  • 全社展開規模(300名以上が利用):月100万円〜500万円以上

これらはいずれも「利用人数」を基準にした数字であり、自社の従業員数と必ずしも一致するとは限りません。部門展開規模(20〜50名程度が利用)は、比較的小規模な導入を検討する際の参考レンジとして見ることができます。一方、全社展開規模(300名以上が利用)は、利用者数の多い大規模な導入を前提にした数字であり、これから小規模に始めようとする場合には参考になりにくい数字です。

運用費用が初期費用に対してどの程度の割合になるかについては、情報源によって「初期費用の15〜25%/年」「開発費の10〜20%/年」という、近いものの完全には一致しない目安が示されています。いずれも一つの企業が公開している参考値であり、正確な金額は個別の見積もりで確認する必要があります。

補助金という選択肢

中小企業庁は、中小企業のデジタル化・AI導入を支援する補助金制度(デジタル化・AI導入補助金2026)を運用しています。AIを含むITツール(ソフトウェア・サービス等)の導入が支援の対象とされていますが、具体的にどの費用がどこまで対象になるかは、この記事で確認できた公式情報だけでは断定できません。

ただし、補助金は年度ごとに公募内容・補助額・対象条件が変わるため、この記事で具体的な金額を示すことは避けます。実際に活用を検討する場合は、中小企業庁の公式サイトで最新の公募要領を確認することをおすすめします。

見積もりを比較する際に確認したいこと

複数社から見積もりを取る場合、初期費用の金額だけで比較しないことが重要です。以下を確認してください。

  • 見積もりに運用・保守費用が含まれているか、別途発生するか
  • 運用費用がどの利用規模を前提にしているか
  • 要件定義やデータ整備の費用が含まれているか

初期費用が安く見えても、運用費用が別途高額になるケースもあります。逆に、初期費用がやや高くても、運用費用まで含めた総額では割安になる場合もあります。初期費用と運用費用を合わせた総額で比較することをおすすめします。内製と外注の判断基準とあわせて検討すると、より判断しやすくなります。

複数のアプリ開発会社に個別に問い合わせて回るのが手間な場合、アプリ開発会社をまとめて紹介してもらえるサービスを使えば、条件を伝えるだけで複数社から見積もりを取りやすくなります。

自社だけで判断が難しい場合

複数の見積もりを比較しても、どれが自社に合っているか判断が難しい場合もあるでしょう。

このような場合、要件の整理や見積もりの妥当性の確認も含めて、外部の専門家に相談するという選択肢もあります。

まとめ

AI開発の費用は、企業規模と開発方式によって10万円台から1,000万円超まで大きく幅があります。そのうえ、初期費用とは別に、利用規模に応じた運用・保守費用が継続的に発生する場合があります。

見積もりを検討する際は、自社の規模感に近いデータを参考にしつつ、初期費用だけでなく運用費用まで含めた総額で判断することをおすすめします。

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